日々のgdgd日記や、らくがきを描き散らかしている自由度の高いブログ。
擬人化や二次創作が多いので注意!!
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「…ヒガタそれ、どうしたの。」
教室の一番後ろの席。
日当たり良好、
睡眠学習には持ってこいのその場所で、オレは頬杖…というか腫れ上がる頬を押さえていた。
正直、友人のカゲチカの言葉を返すことさえ億劫な程痛むそれは、ついさっき最強の幼なじみによってやられたものだ。
口のチャックも閉まってるし、そもそも幼なじみの女にフルボッコにされました。だなんて正直言いたくない。(それが例え日常茶飯事だとしても、だ。)
とりあえず気まずそうに目線を反らしていると勘の良いカゲチカはすぐに原因を察したらしく、何も言わず前の椅子に腰掛けた。(同情と哀れみの視線が痛いぜ、こんにゃろう。)
『言っとくけどなぁ、オレは悪くねーぞ!!』
口が聞けない代わりにプラカードでそう言うと、カゲチカは呆れたような困ったような顔をした後、「うららちゃんから氷水貰ってくるね。」と言い残し教室を出て行った。
これもまた日常茶飯事なのが泣けてくる。(カゲチカも初めはおろおろしてただけなのになぁ…)(この変化がまた何とも言えない気分にさせる)
その後ろ姿を見送りながら内心ため息をつき、ズキズキと痛む頬に再び手を置く。痛ぇ。
いつもどおりの慣れたスキンシップのような喧嘩たった。
だったけど、オレの余計な事を言う口と、口の悪さが災いして最終的に顔を殴られご丁寧に口のチャックを閉めて無言であいつは行ってしまった。
殴られるのは悲しいかな慣れているので別になんともねーけど、オレの口を閉めるときのあいつの怒ったような、でも泣きそうな顔が頭から離れない。
しかも、オレがあいつに何を言ったかをほとんど覚えてないってもんだからたちが悪い。
自分のこの口の悪さを呪いたくなる。(まぁ、実際呪われてるからこんな口な訳なんだが…)
……結局オレが悪い感じじゃねーか。っていうか、オレが悪そうだ。
ちらりと時計を見ると昼休みが終わるまでまだ少しある。
謝るなら…早いほうがいいよな…。
悪いと思ったらちゃっちゃと謝る。
んで、その後はいつもどうり。
それが長い間一緒にいるあいつとマジ喧嘩したときの暗黙のルール。
それに、
好きな奴にあんな顔させて平常心保てるほどオレの神経も図太くないんだ。
うららに氷貰って来てもらってるカゲチカには悪いが、あいつを探すために席から立ち上がった瞬間、教室のドアが勢いよく開いた。
びっくりして視線を向けるとそこには息を切らしたカゲチカの姿。
普段大人しい(というか、オドオド)しているカゲチカの焦ってるような姿にもまたびっくりしていると、オレの姿を見つけたカゲチカがガクガクとオレの肩を揺さぶってきた。
「ヒ、ヒガタ!!どうしよう!!たたた、大変!!」
「ちょ、まてカゲチカ!どうしたんだよ!とりあえず揺するな、気持ちわりぃぃ!!」
オレの肩を揺らし続けながらテンパっているカゲチカを宥めながら聞いてやると、半泣きになりながらハッキリと
「ラ、ランちゃんが知らない上級生達に連れてかれてた!!」
カゲチカの言葉を聞き終えると同時にオレは教室を飛び出した。
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ころさん家のカゲチカ君をお借りしました^^
カゲチカ君とヒガタは友達なのさー(*´∀`)
続きます。
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